Python

Python for() を用いたループの使い方とサンプル

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forループは、ある処理を繰り返し実行するための制御構造です。特定の回数やシーケンス内の要素に対して、同じ操作を反復的に実行することができます。

Pythonのforループの基本的な構文

Pythonの基本的なforループの構文は以下のようになります。

1for 要素 in シーケンス:
2    # 実行するコード

シーケンス内の各要素に対して、コードブロックが順番に実行されます。要素は、リストやタプル、文字列などのイテラブル(繰り返し可能なオブジェクト)から取得されます。

forループで使用できるシーケンスの種類

Pythonのforループでは、さまざまなシーケンスを使用することができます。以下にいくつかの例を示します。

  • リスト(list)
  • タプル(tuple)
  • 文字列(string)
  • 辞書(dictionary)
  • セット(set)
  • range()関数など

リスト(list)をforループで処理するサンプル

1fruits = ['apple', 'banana', 'orange']
2
3for fruit in fruits:
4    print(fruit)

出力:

apple
banana
orange

タプル(tuple)をforループで処理するサンプル

1fruits = ('apple', 'banana', 'orange')
2
3for fruit in fruits:
4    print(fruit)

出力:

apple
banana
orange

文字列(string)をforループで処理するサンプル

1message = "Hello, world!"
2
3for char in message:
4    print(char)

出力:

H
e
l
l
o
,
 
w
o
r
l
d
!

辞書(dictionary)をforループで処理するサンプル

1student_scores = {
2    'Alice': 85,
3    'Bob': 92,
4    'Charlie': 78,
5    'David': 90
6}
7
8for name, score in student_scores.items():
9    print(name, "scored", score)

出力:

Alice scored 85
Bob scored 92
Charlie scored 78
David scored 90

セット(set)をforループで処理するサンプル

1fruits = {'apple', 'banana', 'orange'}
2
3for fruit in fruits:
4    print(fruit)

出力:

apple
banana
orange

rangeをforループで処理するサンプル

1for i in range(1, 6):
2    print(i)

出力:

1
2
3
4
5

forループの拡張機能

elseブロックの使用

Pythonのforループには、elseブロックを追加することができます。elseブロックは、ループが正常に終了した後に実行されます。ただし、break文でループが途中で終了した場合には実行されません。

1for 要素 in シーケンス:
2    # 実行するコード
3else:
4    # ループが正常に終了した場合に実行されるコード

ステップサイズとrange関数の使用

range()関数を使用すると、指定した範囲の数値シーケンスを生成することができます。forループと組み合わせて使用することで、特定の範囲内で繰り返し処理を行うことができます。また、range()関数にはステップサイズを指定することもできます。

1for i in range(start, stop, step):
2    # 実行するコード
Python range()の使い方とサンプル
Python range()の使い方とサンプル

より高度なforループのテクニック

インデックスへのアクセス方法

forループ内で要素のインデックスにアクセスする必要がある場合は、enumerate()関数を使用することができます。enumerate()関数は、要素とそのインデックスの両方を取得することができます。

1for index, value in enumerate(シーケンス):
2    # 実行するコード

イテラブルなオブジェクトを自分で作成する

Pythonでは、自分で独自のイテラブルなオブジェクトを作成することもできます。クラスに__iter__()メソッドと__next__()メソッドを実装することで、forループで反復処理ができるオブジェクトを作成できます。

1class MyIterable:
2    def __iter__(self):
3        # イテレータオブジェクトを返す処理
4        ...
5
6    def __next__(self):
7        # 次の要素を返す処理
8        ...

forループのベストプラクティスと注意点

コードの可読性とシンプルさを保つためのガイドライン

  • ループ内のコードブロックは、適切なインデントを使用して視覚的に区別する。
  • ループ内のコードは、適切なコメントや変数名を使用して説明する。
  • 内包表記やジェネレータ式など、Python固有の機能を活用してコードをシンプルにする。

Pythonのforループと他の言語のforループの違い

Pythonのforループは、他の言語のforループとは異なる点があります。Pythonのforループはイテラブルなオブジェクトを反復処理するためのものであり、明示的なインデックスやカウンタ変数を使用する必要はありません。これにより、コードがシンプルで読みやすくなります。

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